National Trust -Sutton House-

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イギリスの建築にまつわるはなしで一般の人が良く知るものの中に意外とNational Trustが入っているのではないかと思います。
なんだか聞いたことがあるという日本人は少なくないのではないでしょうか。実はわたしが高校時代に使っていた英語の教科書にもピーターラビットと湖水地方、National Trustをめぐる話が載っていたので、もしかしたら私と同年代で同じ教科書を使っていた方はさらに馴染み深いかもしれません。
 
今回イギリスに来てすぐにやったことはNational Trustに関わる!ということです。
今回の渡英前に大橋竜太先生の「英国の建築保存と都市再生 歴史を活かしたまちづくりの歩み」ほかイギリスの建築保存団体について勉強をしてきました。イギリスでは保存活動は住民の積極的な参加によって身近な自分のまちの問題として専門家だけではなく多くの人に認知されています。
National Trustと建築保存団体については次の機会に触れるとして、
現在関わっている物件を紹介したいと思います。
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National Trust イギリス建築ことはじめ
私が関わっているのはロンドン東部、Hackneyに建っているSutton Houseという建物。
National Trustの保有している綺麗な中庭をもつ物件です。
LondonのEast endは大学院時代に長期間調査などをしてきた地域であり、同時にずっと
住んでいた場所でもあり私にとって非常に馴染み深い地域です。
1535年に建てられた、チューダー様式の建物でのちにはEast endの歴史と共に所有者が
変わりながら残ってきた建物です。ビクトリア時代にEast endはSilk weaverがフランス
から移り住んで小さな住宅にぎゅうぎゅうずめになりながら生活をしはじめるのですが
この時期はこの建物もSilk weaverの働く工場となりました。70年代ごろになると沢山
のお金のないアーティストたちがEast endの空き家を占拠しはじめ、多くのアーティスト
が住み始めます。この建物もまたアーティストに占拠された建物のひとつです。
とてもユニークな歴史を持つ、愛すべきEast Londonのランドマークです。
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このSutton Houseの面白いところは展示でしょうか。
チューダーのハーフティンバーの構造など技術的な展示と保存修復の観点からあえて痕跡
を残して見えるようにしてある箇所がとても多いのです。
これは保存修復やイギリス建築を学ぶ者にとっても非常に勉強になります。
特にわたしは構造、材料、技術史といったことに興味があるので面白くてたまりません。
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一番上に掲示した写真はBrickのコーナーですが、こちらは木のコーナー。
日本人としては木を見るとなんだか理解が早くなる気分になりますね。
ハーフティンバーの構造を丁寧に説明しています。
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Red Houseなども同様に痕跡などを見せているのですが、ここは痕跡の展示場のようです。
Sutton Houseとの関係ははじまったばかり。まだまだ続きます。
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